歯科医師として働いている人のなかには、現在の職場での仕事にやりがいを感じられなかったり、待遇に不満があったり、などの理由で転職を考えている人もいるでしょう。実際に歯科医師は離職率の高い仕事と言われており、転職する人も少なくありません。
ここでは、歯科医師の転職理由や歯科業界の課題などと向き合いながら、歯科医師の転職事情について紹介します。
歯科医師が転職を考える理由としてよくあげられるのが、次の5つです。
このうち、最も多いのが「給与の低さ」。開業医であれば年収が1,000万円を超えることもありますが、勤務医だと勤続年数が長くても年収400万円程度、とその差は歴然。キャリアアップを図るために、勤務医から開業医への転身を目指す人がいるのも納得です。
そのほかスキルを磨けない環境であったり、労働時間の長さや職場の人間関係だったり、現在の待遇や職場環境に不満を感じる歯科医師が多い様子。待遇や環境に関する不満は職場を変えることで解決する場合が多いことから、転職を考える理由につながっています。
転職を検討する前に、まずは歯科業界や歯科医師の現状を把握しておくことが大切です。歯科医師の平均月給や平均転職回数、業界が抱えている課題を知り、転職活動の参考にしてください。
Indeedに掲載されている求人広告を参考に歯科医師の平均月給を求めたところ、山口県における相場が557,375円だったのに対し、全国の相場は483,435円でした(2021年10月8日調査時点)。職場や地域、手当の有無などによって月給は大きく変わってくるため、より良い条件の職場に転職したいなら、求人情報に記載されている手当や待遇の手厚さにも注目すると良いでしょう。
歯科医師の平均転職回数は3~4回と言われ、離職率も高いのが特徴です。離職率が高い理由としては、勤務医を経験してから開業医として独立する歯科医師が多いため。そのほか、女性の歯科医師だと結婚や出産などのライフイベントがあり、家庭や子育てと両立できる職場に転職する人が多いというのも離職率の高さにつながっています。
歯科業界が抱えている課題としてまずあげられるのが、「歯科医師の数の増加」です。厚生労働省が発表した「令和2年(2020年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、歯科医師の数は2020年時点で107,443人。2018年に行なわれた調査に比べて、2,535人増加しています。
コンビニよりも歯科医院が多い現代では需要に対して歯科医師の数が過剰気味で、歯科医師の20人に1人がワーキングプア、5人に1人は平均月給を下回る25万円とも言われています。歯科医師の数が過剰とされるなかで過疎地域では歯科医師が不足しており、歯科医師の数や収入に格差が生まれています。
歯科医師の転職活動の流れとしては、基本的に一般的な職場と同じような形式で行うことが多いでしょう。転職の意志を固めたら、院長に退職の希望を伝えて求人探しや医院見学を行います。希望の職場が見つかったら、面接を行い、内定後手続きを行っていきます。
歯科医師の転職先・就職先には、歯科医院だけでなく大学付属病院や公立病院・保健所、歯科メーカーや製薬会社などが挙げられます。それぞれ特徴やメリット・デメリットなどが異なるため、あらかじめ違いを確認しておくと良いでしょう。
山陽小野田市にある公園通り歯科は、「人」を財産と考えるクリニックです。
この考えは患者様のみならずスタッフに対しても同様で、財産たるスタッフのために重視しているのが「教育」と「働きやすさ」。
教育環境としては、知識・経験が0であっても、スキルアップしやすいように、アプリや動画にくわえ、テキストによるマニュアルや経験豊富なインストラクターによる研修制度などを提供。
また、働きやすさについては、月5時間程度の残業や有給消化率100%といった取り組みに力を入れています。
分業体制によって、ひとりひとりが専門性の高い知識や技術を身に着けて「主役」として輝きつつ、しっかりと休みも取りながら、やりがいも実感できる場所、それが「公園通り歯科」です。