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残業が多い

目次

残業の多さに不満を抱く歯科衛生士は?

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20~49歳までの現役の歯科衛生士159人にアンケートをとったところ、残業の多さに不満を感じている人は12.6%でした。52.2%ともっとも票が集まった「給与が低い」に比べれば低いものの、「休みが取れない」、「人間関係が悪い」に次ぐ4番目に票を集めています。

※アンケート概要:2021年12月に株式会社ジャストシステムにて当サイト編集チームが独自実施。

残業に関する歯科衛生士のリアルな不満

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手が足りていないのに、人員を増やしてくれません。休みを取りづらいし、残業もあります。

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手が足りていないのに、人員を増やしてくれません。休みを取りづらいし、残業もあります。

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人員減少でも補充がされず、業務量が増加しており、疲労困憊です。

歯科衛生士は残業が多い?少ない?

今回現役歯科衛生士に向けたアンケートでは残業の不満は少なかったですが、実際のところはどうなのでしょうか。日本歯科衛生士会が公表している「歯科衛生士の勤務実態調査報告書(令和2年3月)」から、歯科衛生士の残業事情を見てみました。

常勤の歯科衛生士の勤務時間を調べたデータによると、「8.1時間以上12時間」が「33.9%」という結果に。8時間を超えると残業になるので、常勤では3割以上の人が残業をしているということがわかります。

驚くべきは、勤務先別のデータ別では「8.1時間以上12時間」の診療所が44.6%と、38.2%の「8時間」以上に多いという事実です。残業を強いられている診療所自体が少なくないようです。

参照元:公益社団法人日本歯科衛生士会 歯科衛生士の勤務実態調査報告書(PDF)(https://www.jdha.or.jp/pdf/aboutdh/r2-dh_hokoku.pdf

歯科衛生士が残業になりがちな理由

3割以上の歯科衛生士が残業をしていると統計で見えてきましたが、残業が多くなってしまう原因とははたして?探ってみました。

診療時間が延びてしまう

予約制を敷いているところも多いですが、予約時間に遅れてしまう患者さんがいたり、治療に時間がかかったりすると、診療時間が延びてしまうことも珍しくありません。急患の受け入れを実施しているところでは、その傾向がさらに高まります。

診療後の片付け・掃除に追われる

歯科診療ではさまざまな器具を使いますが、衛生的にもその日のうちに片付けをする必要があります。その数が多かったり、手洗いが多ければ時間もかかりますし、診療時間が延びればそのぶん帰る時間が遅くなる要因となります。

残業時間に悩まない職場環境とは?

忙しい原因のひとつが人手不足になりますが、人手不足に陥っている職場の特徴として労務環境が整っていないということが考えられます。だから人がすぐに辞めてしまったり定着せず、負担が上乗せされてしまうのでしょう。

診療時間どおりに終わらせる体制を築いていたり、片付けや掃除を全員で行なうなど、チームで補完し合う体制が整っている環境だと、残業のストレスも減るかもしれません。

労務環境やスタッフ数がカギに

勤務が平均の8時間で上がれる環境とは、スタッフのことを第一に考えている職場でしょう。たとえば、時間がかかる片づけ作業のための設備を整えていたり、完全予約制でアポイントを工夫しているなど。施術に対応できる歯科衛生士やアシスタントの人数も、ひとつの指標になりそうです。
働きやすい環境が整っているのが、山口県山陽小野田市にある公園通り歯科です。残業時間は、なんと月5時間程度。その秘密や働きやすさを取材しました。

残業は月5時間程度!働きやすい環境を提供する
山口県山陽小野田市「公園通り歯科」

公園通り歯科は地域でも大規模な歯科医院。残業は月5時間程度で、基本的に18時15分には帰れる体制を整えています。

働きやすい環境を提供する「公園通り歯科」のヒミツ

残業は月5時間程度、有給消化率は100%

公園歯科通りの残業は月5時間程度。実現できる理由は、器具を自動で洗うミーレなどの働くスタッフの安全を考慮した設備が整っていることや、難症例が入っている日などはアポイントを調整しているためです。スタッフが場面や状況に応じて臨機応変に対応していることも仕事がサクッと終わる理由です。

有給は一日に2人まで自由に取得が可能で、社労士と顧問契約を結んでいるため有給のリマインドもしてくれます。こうした働きやすさも公園通り歯科の特徴です。

業後ではなく、業務内の週2時間でスキルを磨ける

資格取得のための勉強時間などは、業務時間を使って行なうことができるのが特徴。週2時間を自由に使うことができます。今の自分が磨きたいスキル、課題、資格など、レベルや状況に応じて磨くことができます。

歩合や売上ノルマはなし!自分のペースで働ける

公園通り歯科は「ホワイトエッセンス」に加盟しており、その施術を歯科衛生士が担当。歩合や売上などのノルマは一切なく、ホワイトエッセンスには複数の手当が用意されています。完全個室でゆったり仕事ができるのも嬉しいポイントです。

公園通り歯科で働く、歯科衛生士の「残業のホンネ」

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残業がないようにスタッフ同士が協力し合っています

最近は時間内に終わらせることができてきたので残業は昔に比べるとすごく減りました。できるだけ残業がないようにスタッフ同士協力し合うことができています。

女性イラスト
1分単位で残業代がつきます

土曜日などお客様・患者様が多い日は残業になってしまうこともあります。でも平日は、ほぼ残業0で帰ることができています。残業になったとしても1分単位で残業代が付くので、ありがたいです。

公園通り歯科における「労務環境の考え方」

院長イメージ
公園通り歯科 院長
河村 喜英

状況に合わせてアポを詰め込まない工夫

クリーンな労務環境を提供することも大事ですので、残業が発生しないように心がけています。たとえば、負荷がかかるような診療が入っているときは、ほかのアポを詰め込まない工夫をし、診療時間通りに終わるようにしています。基本は18:15には帰れますし、18時半だと「今日は遅かったね」とみんなで話すほどです。

スタッフを思いやる理念が根付くクリニック

公園通り歯科が労務環境も整えているのは、「来院される患者様だけでなく、働く私たちが居心地の良いと思える職場を育む」という河村院長の理念があるからです。拘束時間や残業時間もそうですが、手当や有給などもしっかりついています。仕事を通して日々の充実を感じるためには、「働きやすい環境」が根底になければいけないと感じます。

このサイトの取材協力は・・・山口県の公園通り歯科

山陽小野田市にある公園通り歯科は、「人」を財産と考えるクリニックです。
この考えは患者様のみならずスタッフに対しても同様で、財産たるスタッフのために重視しているのが「教育」と「働きやすさ」
教育環境としては、知識・経験が0であっても、スキルアップしやすいように、アプリや動画にくわえ、テキストによるマニュアルや経験豊富なインストラクターによる研修制度などを提供。
また、働きやすさについては、月5時間程度の残業や有給消化率100%といった取り組みに力を入れています。
分業体制によって、ひとりひとりが専門性の高い知識や技術を身に着けて「主役」として輝きつつ、しっかりと休みも取りながら、やりがいも実感できる場所、それが「公園通り歯科」です

公園通り歯科イメージ