歯科医としてスキルアップしていきたいという思いは誰もが抱くでしょう。では実際に20歳から49歳の現役歯科医はどう思っているのでしょうか。アンケートをとってみたところ、53.3%の歯科医師がスキルアップを求めていることがわかりました。スキルアップは働き続けるモチベーションとしても欠かせませんね。
スキルアップしたい山口県の歯科勤務医の方のために、身につけておきたいスキルや、スキルアップしやすい環境についてキャリデン編集チームが調査してみました。
※アンケート概要:2021年12月に株式会社ジャストシステムにて当サイト編集チームが独自実施。
患者さんに適した治療を提供できる技術を磨くことは、歯科医としての基本です。日々精進していくことが大切と言えます。さらに、なにかひとつでも得意な診療分野を持てると、自分にとっての強みにすることができるでしょう。
たとえば、下記のような治療が挙げられます。
昨今矯正の需要が高まっており、2020年3月~10月のEPARKの予約数が前年比の120%に増えているようです。これはコロナでマスクをすることが習慣化されたこともあり、これまで歯並びを気にしながらも歯列矯正に踏み切れなかったユーザーが増えていることが要因として挙げられます。
見た目を気にされる人が多く、矯正のなかでも目立たないマウスピース矯正(インビザライン)の需要が今後もより高まっていくことが予想されます。
参照元:PRTIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000029237.html)
参照元:歯科タウン(https://www.shika-town.com/contents/feature/research2_ortho)
近年需要が高まっている治療のひとつが、インプラント治療。患者の高齢化に伴い需要が高まっており、咀嚼機能やQOLを低下させず、家族や介護者が口腔ケアを行ないやすい補綴装置への移行や調整が求められます。そのためにもインプラント体の埋入位置や方向、本数などの配慮が必要となり、一層の専門知識が重要になりそうです。
参照元:日本口腔インプラント学会【PDF】(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/30/2/30_57/_pdf)
日本歯科医学会のレポートによると、日本歯科専門医機構は2040年を見据えた歯科ビジョンとして、補綴歯科(仮名)の認証を検討しているそうです。超高齢化社会への対応や歯科医療の質の向上、新たな技術への対応などを見据えた取り組みであり、歯科医師としてもスキルを磨いていくことが重要になってきそうです。
参照元:日本歯科医学会【PDF】(https://www.jads.jp/activity/files/toushin_20210216.pdf)
審美歯科市場は、2027年までに6.71%の年平均成長率を示すと試算されています。この成長は歯の美しさへの関心の高まりと、消費者の意識向上が後押ししています。
審美歯科のなかでもホワイトニングや矯正のニーズが高まっており、審美治療を受けることで口腔内への意識が高まるので、リピーターにもなりやすい側面もあります。
参照元:PRTIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002151.000067400.html)
世界での根管治療の市場規模は、2028年には13億8,829万米ドルに達すると言われています。2021年時点では10億1,821万米ドルなので、市場が拡大していく傾向にあるのは間違いありません。この背景には高齢者の増加や歯の健康への意識の高まり、歯の有病率の上昇などがあります。今後高齢化社会に拍車がかかる日本においても、同様に根管治療のニーズが高まっていくでしょう。
参照元:PRTIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001245.000071640.html)
日々の仕事をスムーズにこなし、より良い歯科診療を提供するには、他のスタッフとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。また患者さんにとっても、適切なコミュニケーションが図れる歯科医かどうかは重要なポイント。治療以上に、コミュニケーション能力で歯科医院の評価をする患者さんも少なくないのが実情です。
歯科医がどんなにクオリティの高い治療を提供しても、受付やアシスタントの対応が杜撰であったり、歯科衛生士の質が悪ければ、決して良い歯科診療は提供できません。医院はチームです。チームのリーダーである歯科医師には、メンバーをしっかりマネジメントする能力も求められます。とくに将来独立を考えているのなら、なくてはならないスキルと言えるでしょう。
スキルアップを遂げるうえでカギになるのは、資格取得支援の制度が整っていたり、頑張りを後押ししてくれる環境に身を置けるかどうかです。
スキルアップは今後より求められてくるでしょう。歯科診療所に勤務する歯科医師の数は、過去50 年かけて2倍以上で、これは今後も続くと予想されています。供給が過多になり、勤務先が不足する事態にもなりかねません。基本スキルのほか、矯正やインプラントといった専門的なスキルも身に着けていくことも大事になってくるでしょう。
参照元:日本歯科医学会【PDF】(https://www.jads.jp/activity/files/toushin_20210216.pdf)
歯科医の供給過多に陥る今後を考えると、差別化の観点でもスキルアップは必要不可欠な要素になっていきます。そしてスキルを磨きやすい環境に身を置くことが重要になります。
キャリデン編集部が今回取材したのは、山口県山陽小野田市内で地元に愛されている「公園通り歯科」。公園通り歯科では、保険診療+自費、口腔外科、インプラント、ワイヤー矯正、インビザラインなど幅広い治療を学べるうえ、模型や抜去歯牙を活用したシミュレーション実習ができるなど設備も整っています。
歯科医としてのスキルアップを望める「公園通り歯科」はユニット7台、常勤歯科衛生士7名という地域最大規模の歯科医院です。矯正治療や抜歯、根管治療・形成といったスキルが磨けます。
公園通り歯科が提供している治療は、保険診療+自費、口腔外科、インプラント、ワイヤー矯正、インビザラインなど。自費診療率が来院全体の60%を占めているため、日常的に触れることが可能です。素早いスキルアップにつなげられることができるでしょう。
技術がないから不安という方でも安心できる環境が、公園通り歯科には整っています。研修期間中は河村院長が細かくチェック・指導・フォローをしてくれますし、一般歯科研修の終了後は自費診療や矯正治療の講義を実施してくれます。また、シミュレーション実習やセミナー資料も自由に利用可能です。
見逃せないのは、業務時間のうち週2時間を使って自主学習ができる環境を整備していること。課題に感じる箇所を重点的に磨いたり、これから取り組む施術の予習をするなど、状況に応じた選択ができます。
公園通り歯科の特徴のひとつが、歯科医と歯科衛生士などスタッフ全員が連携をとりながら治療を進める点。治療には歯科衛生士が必ずアシスタントワークにつき、スムーズな診療を提供。チーム医療を体感できます。
一般歯科治療に限らず、矯正歯科やホワイトエッセンス、口腔外科治療等、症例の範囲が幅広いためスキルアップにつながりやすいと思います。まだ習得には至っていませんが、私は現在インレー形成、初診対応等について勉強しています。
模型実習を経て実践させていただいており、大事なのは「主訴を第一とし、口腔内の状態全体を把握していくこと」と教わっています。基本を忠実に、窩底など細かい部分を丁寧に仕上げることも重要だと学びました。
経験や希望に応じて活躍できる環境を用意しています
より多くの患者様が望まれる歯科医療を提供したい思いで、将来的には分院の開設も考えていますし、経験や希望に応じて活躍できる環境を用意しておます。
当院は一般的な歯科治療をメインで行っています。特殊な治療をやっておりませんので、アドバイスを受けながら学んでいけば全然問題ありません。いまのスキルは関係ないですし、当院で学んでいってくれたらそれでOKです。
私は過去にJIADSのエンドコース講師の診療所で、基礎から応用の技術のすべてを学びました。いまはハーバード大学・セントルイス大学客員教授を務める宮島邦彰先生に師事し、エビデンスに基づいて患者様に笑顔を届けています。スキルに自信がない方でも丁寧に教えていくので、ご安心ください。
勤務時間中、スキルアップのための時間を割いてくれたり、河村院長がチェックや指導、フォローをしてくれるなど、スタッフのことを第一に考えたクリニックであると取材を通して実感しました。本当の意味で成長しやすい環境とは、院長やスタッフが全面的に後押ししてくれる公園通り歯科にような環境を言うのでしょう。
山陽小野田市にある公園通り歯科は、「人」を財産と考えるクリニックです。
この考えは患者様のみならずスタッフに対しても同様で、財産たるスタッフのために重視しているのが「教育」と「働きやすさ」。
教育環境としては、知識・経験が0であっても、スキルアップしやすいように、アプリや動画にくわえ、テキストによるマニュアルや経験豊富なインストラクターによる研修制度などを提供。
また、働きやすさについては、月5時間程度の残業や有給消化率100%といった取り組みに力を入れています。
分業体制によって、ひとりひとりが専門性の高い知識や技術を身に着けて「主役」として輝きつつ、しっかりと休みも取りながら、やりがいも実感できる場所、それが「公園通り歯科」です。