歯科衛生士は転職率の高い職種と言われており、実際に8割の人が転職を経験しています。よくある転職理由や歯科業界・歯科衛生士の現状などを調査しながら、歯科衛生士の転職事情をまとめました。
日本歯科衛生士会が発表した「第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によれば、歯科衛生士が転職する理由は常勤か非常勤かで異なり、常勤で最も多いのが「経営者との人間関係」とのこと。また、転職を考えている、もしくは考えたことがある人を含めると、「経営者との人間関係」や「同僚との人間関係」など職場の人間関係に悩む人が4割近くにものぼります。
歯科医院はスタッフ同士の距離が近く、院長と接する機会も多いため、経営者や同僚との相性が働きやすさにつながっているのも納得です。
常勤の歯科衛生士の転職理由が職場環境にあるのに対し、非常勤の歯科衛生士の転職理由で最も多いのが「出産・育児」とライフステージの変化が影響しています。歯科衛生士として働く人の9割近くが女性のため、結婚や出産、育児をきっかけに転職するケースが多いようです。
一方で、歯科衛生士のパートやアルバイトの平均時給は1,500円~2,000円と高いことから、常勤と比べて給与や待遇面に不満を感じる非常勤の歯科衛生士は少ない傾向にあります。
転職を成功させるには、歯科医院で働く歯科衛生士の現状について把握しておくことが大切です。平均月給や平均転職回数などを押さえておくことで、転職活動に生かすことができます。
2021年5月に公表された厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士の平均月収は残業代込みで25.1万円です。平均年収は、平均賞与額47万円を含めて348.2万円になります。
ただし、この調査は10人以上の歯科衛生士が働く民間の歯科医院を対象としているため、10人未満または地方の歯科医院だと平均月収や年収を下回るところもあるでしょう。
日本歯科衛生士会が発表した「第9回歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によると、歯科衛生士の転職率は76.4%、と転職率の高い職業だということが分かります。転職回数は「1回」が最も多いものの、「4回以上」と回答した人の割合も19.6%、と約5人に1人が転職を繰り返している結果に。
転職する歯科衛生士が多い理由としては、歯科医院は求人倍率が高く、より希望に合った職場に転職しやすい環境にあることが考えられます。
歯科衛生士は転職が珍しくない職種のため、きちんとした退職理由があれば転職回数で不利になることは基本的にありません。転職回数が多かったとしても、これまでの職場で培った経験やスキル、コミュニケーション能力があれば重宝されるでしょう。
せっかく手に職をつけたのにやりがいを感じられないのであれば、不満を感じたまま働くよりも、歯科衛生士のやりがいを大切にしている職場への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
事前に転職までのスケージュールを立て、転職の目的・希望条件などを明確にしておきましょう。そのうえで求人探し、履歴書作成、面接、退職・入職手続きという流れとなります。後悔しない転職を行うためには、どのような流れで進むのか要チェックです。
歯科衛生士の資格を十分に発揮できる仕事を探している人へ向けて、歯科衛生士の転職先・就職先をまとめています。それぞれの特徴を把握して、自分に合う働き先を見つけましょう。
山陽小野田市にある公園通り歯科は、「人」を財産と考えるクリニックです。
この考えは患者様のみならずスタッフに対しても同様で、財産たるスタッフのために重視しているのが「教育」と「働きやすさ」。
教育環境としては、知識・経験が0であっても、スキルアップしやすいように、アプリや動画にくわえ、テキストによるマニュアルや経験豊富なインストラクターによる研修制度などを提供。
また、働きやすさについては、月5時間程度の残業や有給消化率100%といった取り組みに力を入れています。
分業体制によって、ひとりひとりが専門性の高い知識や技術を身に着けて「主役」として輝きつつ、しっかりと休みも取りながら、やりがいも実感できる場所、それが「公園通り歯科」です。